Postfix relayhost (ISP経由)

Postfixを利用したメール送信サーバについて、別の記事「自宅サーバ postfix Gmail リレー」でご紹介しました。それはISP(インターネットサービスプロバイダー)のメールサーバを経由せずに、Gmail経由方法でした。今回は、ISPメールサーバ経由での設定方法を紹介します。やり方は、特に大きな差異がありません。 リレーホストの部分がISPのメール送信サーバの入れ替えだけです。各プロバイダーのメール送信サーバをあまりご存知ない方がいらっしゃらないかもしれませんので、今回代表的な3つの大手プロバイダーを紹介します。 Mail Server Postfix を使用時のrelay host設定は下記です。 (/etc/postfix/main.cf) #relayhost = $mydomain #relayhost = [gateway.my.domain] #relayhost = [mailserver.isp.tld] #relayhost = uucphost #relayhost = [an.ip.add.ress] relayhost = [ybbsmtp.mail.yahoo.co.jp] 上記設定は、自宅のインターネット環境でYahooBBを利用した場合の設定です。その他のISPに関しては下記「smtpサーバのドメイン」を入れ替えて下さい。 ぷらら:relayhost = [mmr.plala.or.jp] So-Net:relay host = [mail.ya2.so-net.ne.jp]

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Ubuntu 11.10 サービス管理をインストール方法

<Redhat&Ubuntuのサービス管理> Redhat系:chkconfig Ubuntu系:sysv-rc-conf <Ubuntuのサービス管理パケージインストール> # apt-get install sysv-rc-conf Reading package lists… Done Building dependency tree Reading state information… Done The following extra packages will be installed: libcurses-perl libcurses-ui-perl libterm-readkey-perl The following NEW packages will be installed: libcurses-perl libcurses-ui-perl libterm-readkey-perl sysv-rc-conf 0 upgraded, 4 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded. Need to get 420 kB of archives. After this operation, 1,577 kB of additional disk space will be used. Do you want to continue [Y/n]? Y Get:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ oneiric/universe libcurses-perl amd64 1.28-1build1 [132 kB] Get:2 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ oneiric/main libterm-readkey-perl amd64 2.30-4build2 [31.2 kB] Get:3 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ oneiric/universe libcurses-ui-perl all 0.9607-2 [232 kB] Get:4 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu/ oneiric/universe sysv-rc-conf all 0.99-6 [24.2 kB]…

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自宅サーバ postfix Gmail リレー Mail Server

自宅サーバを構築したことがある方は、「http, ftp, mail」サーバなどの構築経験があるかと思います。Linux系無料OSの普及により、誰でも簡単に構築することが可能です。しかし、自宅サーバのうち、Mailサーバに関しては、ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)の制限により、メール送信の設定がうまく行かないと言う問題がしばしばあります。それは、不正アクセス、サイバー攻撃などにより、プロバイダ側からの制限が日々強化しているからです。では!その制限とは何か、どうやってその制限を対処するか、具体的な設定方法を紹介したいと思います。 近年、ウイルスメールや迷惑メールなどが、ISP(インターネットプロバイダー)の提供するMailサーバーを経由なしで多数送信されていて、セキュリティの問題になっています。そのためインターネット利用者の安全の向上を図るために、多くのプロバイダーが25番ポートブロック(Outbound Port25 Blocking)を実施し、その代わりに「サブミッションポート(Port 587)を使用しています。これによって多くのユーザがメール送信ができなくなり、自宅サーバ運営のメールサーバも送信できなくなりました。 それを解決する為に、「メール送信サーバ587番ポートによる迷惑メール対策」を行わなければなりません。これは、従来自宅サーバからISP経由せずに自由に迷惑メールを送信出来ないようにするため、自宅からメールを送信する際に一旦ISP経由し、外部に送信される仕組みになっています。 ISP経由でのメール送信に関しては、別の記事にご紹介したいと思いますが、今回管理者がISP経由以外の方法を見つけたので、まずそれを紹介します。「Postfix Gmail リレー」という方法です。Postfixとは、Mailサーバを構築する際に必要なメール送信サーバソフトウェアの一つです。同類ソフトウェアはSendmailなどがあります。それでは、「Postfix Gmail リレー」法の具体的な設定方法に移りたいと思います。今回、管理者が利用する環境は、Linux系オペレーティングシステムのUbuntu 11.04 serverです。他のディストリビューションとはそんなに差分がないですが、ご参考頂ければと思います。 <環境> Ubuntu 11.04 server 1.Postfix設定、main.cfの最後に下記追記 # vi main.cf # ================================== # Gmail Relay relayhost = [smtp.gmail.com]:587 #sasl setting smtp_sasl_auth_enable = yes smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/sasl/sasl_password smtp_sasl_security_options = noanonymous smtp_sasl_tls_security_options = noanonymous smtp_sasl_mechanism_filter = plain #tls setting smtp_use_tls = yes # ================================== 2.password file作成 # vi /etc/postfix/sasl/sasl_password smtp.gmail.com]:587 username@gmail.com:password 3.sasl_passwordファイルをハッシュ化 # postmap sasl_password 4.Restart Postfix # /etc/init.d/postfix reload 5.Gmail設定 1.) Gmail Login 2.) 右上画面から設定を選択 3.) アカウントとインポートをクリック 4.) 自宅メールアドレスを登録

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既に動作中のLinuxをRAIDに移行する方法

<概要> 現在動作中のHDDをsda、新規追加HDD(Mirror)をsdbとします。まずsdb単独でRAIDを構築し、動作中sdaからデータをコピー(cp -Rp)してから、sdaの領域を開放し、sdaのパーティションを切り直してRAID Arrayに追加するという手段を取ります。 <手順> 1./dev/sdb (sdb1, sdb2, sdb3)にパーティションを構築する 2.パーティションタイプはすべて「0xfd」 にする 3./dev/sdb 単独でRAID構築 注意:デバイス1個ではRAIDの構築が失敗するため、正常HDDと故障HDD(2個)と仮定する。 # mdadm –create /dev/md101 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb1 # mdadm –create /dev/md102 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb2 # mdadm –create /dev/md103 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb3 4.構築したRAIDの設定の保存 # mdadm –detail –scan >> /etc/mdadm/mdadm.conf 5.ファイルシステムを作成(/boot, SWAP, /) # mkfs.ext4 -f /dev/md101 # mkswap /dev/md102 # mkfs.ext4 -f /dev/md103 ここまで「md101,md102,md103」をファイルシステムとしてマウントできるようになります。動作中のsda1,sda2,sda3(旧システム)から上記RAID mount pointへコピーする(コピーはSingle User Modeに切り替えてから行うといいでしょう)。fstab は適切に書き換えて、fstab変更後にgrubを更新します。 Ubuntu/Debianの場合は次のコマンドです。 # update-grub これで、RAIDデバイスからシステムが起動できるようになります。 6.[sdaの領域の開放&パーティションを切り直し] /dev/sdb のパーティションとまったく同じように切る(0xfdにする) 7.その後、新しいドライブをRAIDに参加させます。 # mdadm –add /dev/md101 /dev/sda1 # mdadm –add /dev/md102 /dev/sda2 # mdadm –add /dev/md103 /dev/sda3 ※旧sbaからmdへシステムが移動されたため、fstabも適切に設定すること ここまで、sdaからはまだSystem boot出来ません。設定が終わると自動で2つのディスクに grub がインストールされます。 [GRUBの設定(Ubuntu/Debianの場合] # dpkg-reconfigure grub-pc 注意:Linux2.6以降では、mdadm –create /dev/md* で指定したのと同じデバイス番号で認識するとは限らない。

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mdadmを使ったRAIDの再構成

<概要> 今回は、2xHDD RAID1(ミラーリング)を組んでいました。 ミラーリングのメンバーのうち、1つのハードディスクが故障した際に「再構成」方法を紹介します。 <目次> 1.RAIDの状態チェック 2.hdb1は壊れたドライブとしてマーク 3.RAIDの構成から削除 4.RAIDを構成するドライブの交換 5.ミラーリングの再構成 <手順> 1.RAIDの状態チェック # mdadm –detail /dev/md0 # cat /proc/mdstat md1 : active raid1 hdb1[2](F) hda1[0] 15358016 blocks [2/1] [U_] (F):Fauty 2.hdb1は壊れたドライブとしてマーク # mdadm –fail /dev/md1 /dev/hdb1 3.RAIDの構成から削除 # mdadm –remove /dev/md1 /dev/hdb1 4.RAIDを構成するドライブの交換 #dmesg | grep hd 5.ミラーリングの再構成 #mdadm –add /dev/md0 /dev/hdb2 ミラーリングの再構成が終了後ブートローダのインストール # grub grub> root (hd0,0) grub> setup (hd0) grub> root (hd1,0) grub> setup (hd1) grub> quit 注意:最初に grub と入力した後、すこし時間がかかるかもしれません 以上!!!

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Ubuntu 11.10 mdadmを使ったRAIDの構築

<概要> System hdd:/dev/sda Data hdd:/dev/sdb /dev/sdc /dev/sdd RAID5構築 <目次> 1.RAID5作成 2.作成RAIDの確認 3.設定ファイルの作成 4.フォーマット 5.マウントポイントへマウント 6.再起動時の再マウント 7.マウント先が変わる防止 8.UUIDをfstabに追加 <手順> 1.RAID5作成 $sudo mdadm –create –verbose –assume-clean /dev/md0 –level=5 ¥ –raid-devices=3 /dev/sdb /dev/sdc /dev/sdd 2.確認 $sudo mdadm –detail /dev/md0 3.設定ファイルの作成 $sudo mdadm -Es | grep md/0 >>/etc/mdadm/mdadm.conf 4.フォーマット $sudo mkfs -t ext4 /dev/md0 5.マウント $mkdir /hdd/data $sudo mount -t ext4 /dev/md0 /hdd/data 6.再起動時にマウント先が変わった場合はlsで確認して再度マウントする $sudo ls /dev/md* /dev/md124 $mount -t ext4 /dev/md124 /hdd/data 7.マウント先が変わる防止(自動マウント設定&UUIDを確認) $sudo tune2fs -l /dev/md0 |grep UUID /dev/md* は変更される場合があるのでUUIDを使う。 mdadm –detailで得られるUUIDとは値が異なるので注意が必要 8.UUIDをfstabに追加 $sudo vi fstab UUID=省略 /hoge ext4 defaults 0 0 <RAIDの削除> sudo mdadm –stop /dev/md0 sudo mdadm –remove /dev/md0 sudo mdadm –zero-superblock /dev/sd[abcde]

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LinuxソフトRAIDの管理コマンド【mdadm編】

<RAID管理コマンド集> [mdadm]は、Linux ソフトウェア RAID md デバイスの管理プログラムです。「mdadm」はコマンドの集合ではなく、1つのプログラムであって、ほとんどの機能がコンフィグファイル無しで実行できます。ソフトRAID管理に必要最低限のコマンドを下記纏めました。 RAID状態の確認 # cat /proc/mdstat # mdadm –detail –scan # mdadm –detail -s # mdadm –detail /dev/md1 RAIDデバイスの作成 # mdadm –create /dev/md1 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb1 # mdadm –create /dev/md1 -l1 -n2 missing /dev/sdb1 RAIDからデバイスを切り離し(非アクティブに) # mdadm –fail /dev/md1 /dev/sda1 # mdadm -f /dev/md1 /dev/sda1 RAIDからデバイスを取り除く(–fail後のみ実行可能) # mdadm –remove /dev/md1 /dev/sda1 # mdadm -r /dev/md1 /dev/sda1  RAIDにデバイスを加える # mdadm –add /dev/md1 /dev/sdb1 アクティブなデバイス数の変更(RAID0, RAID1のみ) # mdadm –grow /dev/md1 –raid-devices=2 RAIDの停止(削除) # mdadm –stop /dev/md1 # mdadm -S /dev/md1 UUIDの確認方法 (for fstab if needed) # blkid /dev/md1 # tune2fs -l /dev/md1  RAIDの削除 # sudo mdadm –stop /dev/md0 # sudo mdadm –remove /dev/md0 # sudo mdadm –zero-superblock…

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Sambaサーバ構築 【Ubuntu Server 11.10】

[目次] 1.Samba インストール 2.Sambaの設定 3.共有ディレクトリ作成&Ownerの変更 4.Sambaを再起動 [手順] 1.Samba インストール $ sudo apt-get install samba 2.Sambaの設定 $ sudo cp -p /etc/samba/smb.conf /etc/samba/smb.conf.bk $ sudo vi /etc/samba/smb.conf [global] workgroup = WORKGROUP dos charset = CP932 unix charset = UTF-8 display charset = UTF-8 security = user [data] path = /hdd/data writable = no guest ok = yes guest only = yes [music] path = /hdd/music writable = no guest ok = yes guest only = yes path = /hdd/video writable = no guest ok = yes guest only = yes [public] comment = Ubuntu File Server path = /hdd/public browseable = yes guest ok = yes read only = no writable =…

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