サーバー用「CentOS 7.0-1406」新版を一般公開

こんにちは、iTS管理者です。 2014年7月7日に公開されたCentOS7についてご報告致します。元々CentOSとは、何かというと、米RedHat社の商用Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise」のクローンOSです。CentOS7は、Red Hat Enterprise版(RHEL7)の登場から約1カ月後に発表されました。     Linuxカーネルをはじめとする主要なソフトのバージョンアップやシステム管理サービス「systemd」への移行などが、大きな変化点になっています。 GUI:パネル上下の基本構成は、基本的にCentOS 6.5と同じです。他のLinux Fedora Coreや、Ubuntu GNOMEなどと同じように「アクティビティ」画面を「アプリケーション」メニューから呼び出せます。   CentOS7の特徴: XFSがデフォルトのファイルシステム、最大容量を500TBに拡大 Microsoft ActiveDirectoryとの相互運用性強化 システム起動処理でsystemdを採用 PCP(PerformanceCo-Pilot)により性能のチューニングが可能 システム管理の標準APIであるOpenLMサポート 対応アーキテクチャはx86_64 CentOS 7のリリース後もCentOS 5/6系のサポート 情報源:https://www.centos.org/

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既に動作中のLinuxをRAIDに移行する方法

<概要> 現在動作中のHDDをsda、新規追加HDD(Mirror)をsdbとします。まずsdb単独でRAIDを構築し、動作中sdaからデータをコピー(cp -Rp)してから、sdaの領域を開放し、sdaのパーティションを切り直してRAID Arrayに追加するという手段を取ります。 <手順> 1./dev/sdb (sdb1, sdb2, sdb3)にパーティションを構築する 2.パーティションタイプはすべて「0xfd」 にする 3./dev/sdb 単独でRAID構築 注意:デバイス1個ではRAIDの構築が失敗するため、正常HDDと故障HDD(2個)と仮定する。 # mdadm –create /dev/md101 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb1 # mdadm –create /dev/md102 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb2 # mdadm –create /dev/md103 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb3 4.構築したRAIDの設定の保存 # mdadm –detail –scan >> /etc/mdadm/mdadm.conf 5.ファイルシステムを作成(/boot, SWAP, /) # mkfs.ext4 -f /dev/md101 # mkswap /dev/md102 # mkfs.ext4 -f /dev/md103 ここまで「md101,md102,md103」をファイルシステムとしてマウントできるようになります。動作中のsda1,sda2,sda3(旧システム)から上記RAID mount pointへコピーする(コピーはSingle User Modeに切り替えてから行うといいでしょう)。fstab は適切に書き換えて、fstab変更後にgrubを更新します。 Ubuntu/Debianの場合は次のコマンドです。 # update-grub これで、RAIDデバイスからシステムが起動できるようになります。 6.[sdaの領域の開放&パーティションを切り直し] /dev/sdb のパーティションとまったく同じように切る(0xfdにする) 7.その後、新しいドライブをRAIDに参加させます。 # mdadm –add /dev/md101 /dev/sda1 # mdadm –add /dev/md102 /dev/sda2 # mdadm –add /dev/md103 /dev/sda3 ※旧sbaからmdへシステムが移動されたため、fstabも適切に設定すること ここまで、sdaからはまだSystem boot出来ません。設定が終わると自動で2つのディスクに grub がインストールされます。 [GRUBの設定(Ubuntu/Debianの場合] # dpkg-reconfigure grub-pc 注意:Linux2.6以降では、mdadm –create /dev/md* で指定したのと同じデバイス番号で認識するとは限らない。

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LinuxソフトRAIDの管理コマンド【mdadm編】

<RAID管理コマンド集> [mdadm]は、Linux ソフトウェア RAID md デバイスの管理プログラムです。「mdadm」はコマンドの集合ではなく、1つのプログラムであって、ほとんどの機能がコンフィグファイル無しで実行できます。ソフトRAID管理に必要最低限のコマンドを下記纏めました。 RAID状態の確認 # cat /proc/mdstat # mdadm –detail –scan # mdadm –detail -s # mdadm –detail /dev/md1 RAIDデバイスの作成 # mdadm –create /dev/md1 –level=1 –raid-devices=2 missing /dev/sdb1 # mdadm –create /dev/md1 -l1 -n2 missing /dev/sdb1 RAIDからデバイスを切り離し(非アクティブに) # mdadm –fail /dev/md1 /dev/sda1 # mdadm -f /dev/md1 /dev/sda1 RAIDからデバイスを取り除く(–fail後のみ実行可能) # mdadm –remove /dev/md1 /dev/sda1 # mdadm -r /dev/md1 /dev/sda1  RAIDにデバイスを加える # mdadm –add /dev/md1 /dev/sdb1 アクティブなデバイス数の変更(RAID0, RAID1のみ) # mdadm –grow /dev/md1 –raid-devices=2 RAIDの停止(削除) # mdadm –stop /dev/md1 # mdadm -S /dev/md1 UUIDの確認方法 (for fstab if needed) # blkid /dev/md1 # tune2fs -l /dev/md1  RAIDの削除 # sudo mdadm –stop /dev/md0 # sudo mdadm –remove /dev/md0 # sudo mdadm –zero-superblock…

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